ADHDログ

社会人になってからADHD、アスペルガー症候群、学習障害と診断されましたけど生きています。発達障害者として生きる中で感じたこと、学んだことなどを書いています。

ADHDがプログラマーになる場合はウェブ系がベスト!その理由とは!?

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ADHDに向いている職種は何かとGoogleで調べると大抵出てくるのがプログラマーです。 僕も現在プログラマーとして働いています。
 

プログラマーにもSI系だったりウェブ系だったり組込系とか色々ジャンルがありますよね。
個人的にADHDプログラマーとしてやっていくにあたって、ジャンルと職場環境がとても重要だと感じています。
 

職場環境といっても福利厚生とかではなく、どういった種類の仕事を行うのか、チーム作業で行うのか個人作業中心か、コミュニケーションの頻度はどのくらいか、など仕事を行うにおいて絡んでくる要素についてです。
 

個人的に考えるADHDに向いている職場に対しての結論をいってしまうと「小規模なウェブ系」の開発を行い「残業が許される風土」です。  

なんで?と思われる方もいらっしゃると思いますので、詳細は以下に書きます。
 

SI系よりウェブ系のほうが合っている

SI系とウェブ系の両方を経験して言えるのは、ADHDはSI系よりウェブ系のほうが向いているだろうということです。
 
 
SIでは比較的規模が大きなプロジェクトが多く、詳細な設計書やコーディング規約が存在し、チーム作業がメインとなります。
 
特に鬼門は設計書とコーディング規約です。
不注意があるADHDには設計書通りにコーディングを進めているつもりでも見落としたりします。
 
コーディング規約もあまりに細かい内容だとすべてを把握するのが難しく、見落としてしまいがちでした。
 
また、チーム作業を避けたほうがいい理由の一つとして、ADHDには先送り癖があるためチーム内で共有しないといけない情報を共有しないまま忘れてしまうなどという事態も発生しえるためです(実際やりました)。
 
一方、ウェブ系では比較的規模が小さい案件が多く、一つの案件に開発担当者として自分ひとりを割り当てられるケースが多くありました。
 
資料もパワーポイントで作られた画面イメージ等しかなく、コーディング規約も特に存在せず、ある程度自由に仕事が行えることが多かったです。 
 
ADHDは決まりがあっても忘れたり理解出来なかったりするので、好き勝手自由に進められるプロジェクトがあっているんですよね。  

ADHDは残業が許される職場のほうが合っている

残業がない職場はとても魅力的に聞こえますが、逆にいうと定時内に1日の業務を終わらせなかればならないということでもあります。
 
我々ADHDは作業が遅いことが多いため、むしろ残業が許されている風土や残業が当たり前の風土のほうがやりやすかったりします。
 
逆に定時内にキッチリ仕事を終わらせることが当たり前となっている職場はツライです(体験談)。
 
労働時間は長くなりますが「なぜ定時内に仕事が終わらないのか」と叱責されるよりかはサービス残業をするほうが精神を病みませんよ。
 

結論:ウェブ系の職場で残業が許される風土の会社がベスト

以上のことから僕が考えるADHDに向いている企業は「小規模なウェブ系の開発を行い、残業が許される風土」です。
 
あくまでこれは僕が考えることであり、ほかのADHDプログラマーの方々は別意見かもしれません。
 
個人的にはこうかなーと思っているので、プログラマーを考えているADHDの方はご参考にしていただけるとうれしいです。

発達障害者であることをなんとかお金に変えれないか

f:id:nde298:20171207234053j:plain 僕ら発達障害は定型発達者と比べて能力が低いです。
なので働いていても業務と障害特性がうまくハマっている人以外はお給料は少なめなんじゃないかなと思っています。
僕がまさしくその通りなんですが。
 
僕はADHDと診断されてからずっと「一生ADHDを切り離せないなら、これがうまくお金にならないかな」と考えていました。
端的にいうと「障害者手帳を取得して障害者枠で大企業に入ったろ!それができたらいいなっ!」っていうことなんですが、最近偶然クラウドソーシングサイトであるランサーズストアでこんな出店サービスを見つけました。  
 
 
この方は自身が発達障害であることを武器にして発達障害に関しての相談サービスを行っています。
びっくりしました。
こんな稼ぎ方があるんですね。
 
確かに発達障害者の一番の理解者は同じ発達障害者です。
発達障害者のことを理解したい定型発達者は、発達障害者の生の声を聞くのが一番リアリティのある話を聞けるに違いありません。
 
この方のページを見て、僕も発達障害を武器にしてお金を稼ぐ方法をもっと真剣に考えたいなと思いました。
 
発達障害をデメリットにしか感じておらず、ネガティブになっている方は発達障害を武器にする方法を考えてみると少し楽になるかもしれませんね。

発達障害者は複数の収入源を持つべきですよね

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発達障害者にとって副収入を得ることがとても大事

ADHD的LIFEさんがこのような記事を書かれていました。

すごく簡単に説明すると発達障害者はクビになることもあるんだから、もしものときのために副収入を得るなどして稼いでおこう、という内容です。

 
これ、本当にそうだと思うんですよね。
僕ら発達障害は定型発達者の方々と比べて色々とうまくできないことがたくさんあります。
興味のあることに対しては人並みくらいにはやれて、それ以外は上手くいかない。

 
会社の仕事もうまく行っているうちはいいけどもいつ環境が変わってダメな面が露呈し、居場所をなくすかもわからない。
僕は実際に似たような状態になり、クビになったことがあります。
この経験から最終的には経済力をなくしてホームレス、もしくは自殺も他人事ではないと感じています。

 
そうならないためにはお金が必要だ。
なので副業するなりして収入源を増やすことって大事ですよね。

発達障害者にとっての「複業」の重要性

また、ダイアモンドオンラインに以下のような記事が載っていました。

こちらも平たく説明すると人並みに生きようとせず、複数の収入源を持つ「複業」を行おう!と言うものです。

 

確かにいつ会社をクビになって収入がなくなるかもしれない僕ら発達障害者は、複数の収入源を用意しておいたほうが良いと思います。

 

発達障害者の働き方のヒントも載っているため、興味のある方はぜひ記事を読んでみてください。

 

僕も今は会社員を続けられてはいますが、今後どうなるかわからないというのとお給料が少ないため、複業を行おうと実験的にクラウドワークスでライティングの仕事を行っています。
現状そこまで高単価の仕事が出来ないため、あまり旨味は感じませんが継続して見ようと思っています。

 

発達障害を抱えている皆さんも収入源を複数持つ「複業」を考えてみたらどうでしょうか。

ADHDに関しての知識がある定型発達者の皆さんにお願い!職場で作業ミスが多い人がいたらADHDを疑い、指摘してあげてほしい!

f:id:nde298:20171121202952j:plain ADHDについて知識のある定型発達者の皆さんにお願いがあります。

仕事ができない人にはADHDを疑って指摘してあげてほしい

職場で何度も同じミスをする、話を聞いているようで聞いていない、作業がとても遅い社員がいたらADHDなのかもしれません。
社会人の中には自分がADHDなのに自覚していないケースが多く存在します。
ADHDの障害特性ゆえに仕事のミス、上司の叱責などを通して「なぜできないんだろう?自分はダメなやつだ」と自分を責めてしまう傾向にあります。
自分を責めた結果、二次障害としてうつ病にする可能性もあります(僕は実際これでうつ病になりました)。

そうなる前に「お前、ADHDなんじゃないの?」と指摘してあげてほしいのです。
本人が自らADHDなんじゃないだろうか?と疑うのはADHDの障害特性を知っていないとなかなか難しいところがあります。
僕は自分でADHDなのではないだろうか、と気づいたクチですが、そう考えるようになるまで長い時間を要しました。

当人にADHDだと気づいてもらったほうが周りも仕事がやりやすくなる

おそらくADHDなのではないかと指摘された当人はショックを受けると思いますが、それがADHDという障害に気づき、診断を受けるきっかけになるとしたら長い目で見て当人のためになることだと感じるのです。
また、周りの定型発達者にとっても当人にどういう風に関わればよいのか、どういった仕事を振っていけばよいのかが明確になると思うのです。

ADHDに割り振る仕事は本人が得意なことがベスト

振られる仕事に関してADHD当事者からすると簡単な仕事がよいという単純なものではなく、当人の得意なことをやらせるのが一番生産性が上がります。
当人に業務で何が一番得意かヒアリングし、仕事を任せるとよいと思います。
もしミスが多いようならダブルチェックをかけてあげてください。
定型発達者の方々にはお手間をかけてしまいますが、職場でADHDの人間と一緒に仕事をするのであればそれが一番円滑に進むはずです。
そうすることで結果的にwin-winの関係になれるのではないかなと考えています。

 

仕事ができないことゆえに心を病むADHD疑惑の人が少しでもいなくなること。
ADHD当事者が業務に貢献できるようになること。
周りの定型発達者の方々の負担が減ること。
そんな理想的な職場が増えて行けば素敵ですよね。

一般就労している人は職場に発達障害をカミングアウトするな!カミングアウトしてしまった人間からの警告

f:id:nde298:20171119221258j:plain 今年の頭、僕は今働いている会社で在職中にADHDだとわかりました。
そしてそれを報告義務だと思い会社に報告してしまいました。
けれど待っていたのはデメリットの数々でした。

同じような境遇の方で会社に発達障害を持っていることをカミングアウトしようか悩んでいる方、絶対やめましょう!
いいことが何一つありません。
ここで僕が体感したデメリットを紹介します。

デメリット1:給与が減る

一番大きなデメリットです。
給与を減らされました。
僕の場合は年収のうち20万円減りました。
死にたくなりました。

デメリット2:簡単な仕事しか任されなくなる

カミングアウト前は他の社員と同等の仕事をしていていましたが、カミングアウト後は誰でもできるような簡単な仕事しか任されなくなりました。
自尊心がなくなっていくのを感じます。

デメリット3:周りを無駄に戸惑わせてしまう

発達障害なんて理解していない定型発達者のほうが圧倒的に多いです。
名前だけ知っているか知的障害の仲間と思っているくらいでしょう。
上司を無駄に戸惑わせてしまいました。
正直辞めてほしいオーラ出されてます。

デメリット4:残業できなくなった

体調面を気にされだし、残業禁止になりました。
会社のコンプライアンス上、障害者の症状悪化はご法度のようで定時で返されるようになりました。
二次障害で鬱を併発されると会社としてヤバイようです。
給与を減らされたため残業代を稼ぎたい場面でこれはキッツイです。
単純に残業代出したくないだけにも見えなくもない。

デメリット4:会社にいづらくなる

上記デメリットの関係で会社にいづらいです。
今は仕事の都合上、客先で仕事をしているのですがはるかに楽です。

職場によって感じるデメリットは異なるのでしょうが、僕が感じたデメリットは以上です。
報告義務があると思い、バカ正直にカミングアウトしたため周りにも迷惑をかけてしまいましたし、自分も社内で不利な状況になってしまいました。

なので、僕みたいに一般就労している中で発達障害が判明した人は会社にカミングアウトするのはやめておきましょう。
もし、それでもカミングアウトするのであれば周りにも迷惑をかけてしまうし自分にもデメリットが多くあることをちゃんと理解したうえで行うべきです。

ADHDはプログラマーに向いているのか

f:id:nde298:20171118202159j:plain 僕は今プログラマーとして働いています。
よくADHDは興味があることに対しては過集中を発揮するため、プログラマーが向いているというじゃないですか。
僕自身、向いていると感じるところもあるしキツイなと感じるところもあります。
で、結局向いているのかどうなのか棚卸しをしたくて今回記事にしてみました。 もし、ADHDプログラマーになろうか考えている方がいて、参考になれば幸いです。

ADHDでも問題無い点

興味があれば過集中を発揮できる。過集中があれば学習効率も良い

プログラミング作業は興味があれば過集中も発揮できますし問題なく行えます。
実際、プログラミング作業自体は僕もやっていてあっという間に時間が飛んでいきます。
また、興味がある分野には熱中するADHDの障害特性により学習効率も良いのではと感じます。

マルチタスクではなく、刺激的な作業でもある

基本的にマルチタスクではなくPCに向かってもくもくと作業をすることが多いため、ADHDに向いていると感じます。
特にADHDは単純作業はすぐ飽きて不注意が出てきがちですが、プログラミングは考えながら行う必要があるため、飽きずに不注意が起こりにくいと感じています。

コミュニケーションが必要になる場面も比較的少なめ

コミュニケーション能力に問題があるADHDにとって密なコミュニケーションを逐一とることは苦痛ですが、少なくとも販売職や営業食などと比べればコミュニケーションが必要となる場面も少なめです。
また、最近はチャットワークなどのチャットツールで会話しているところもあるため、そういった職場では更にコミュニケーションを取ることに対する負担は少なめです。

ADHDにツライ点

手が遅いことが致命的にキツイ。また不注意も厄介

一般にADHDは作業の段取りが悪く、仕事の効率が悪いです。
タイトなスケジュールの案件だと分単位での作業になるためそれらは致命的な欠点になります。
また、職場の至る所で会話がなされているなど注意をそらされるような事象が多い職場環境では更に作業効率が落ちます。

たぶんSEになるのは難しい

コミュニケーション能力やマルチタスクに難があるADHDはお客さんとの折衝やマルチタスクを要求されるSEになるのは難しいだろうなと考えています。
また、SEになれない以上は高いお給料も望めないと思います。

評価もされにくいかも

手の早さが評価に直結する職種のため、手が遅いADHDはあまり高い人事評価をもらうことは難しいかもしれません。

結論:ADHDプログラマーの適正はある。最大の問題は職場の風土にあうかどうか

個人的にはプログラマーという職種は比較的ADHD向きの職種だと感じます。
ただ、SEになることが難しいと感じますので、高い給与をもらうことは難しいと考えています。

また、プログラマーとしてやっていくにあたっての最大の問題は職場との相性なんだと思います。
ADHDはコミュニケーション能力に難があり、作業が遅くなりがちのため、個人で行える作業が多く、なおかつ裁量が認められている職場が良いのかなと思います。
となると大きな案件がメインでチーム作業が発生するSI系より、小さい案件中心で1案件を一人で担当することが多いウェブ系のほうがあっていると思います。
僕自身、SI系とウェブ系の企業を経験しましたが、圧倒的にウェブ系のほうが働きやすかったです。

効かないと思っていたストラテラを飲んで短期記憶が劇的に持つようになった話

僕はADHDの薬であるストラテラを一日80mg飲んでいます。
この薬を飲み始めてから持たなかった短期記憶がだいぶ持つようなりました!

ただ最初からすぐ効いたわけではないんです。
飲みだして半年以上経ってやっと効果を実感できました。

短期記憶が本当に持たなかった

短期記憶が持たず、仕事で複数の指示を口頭で伝えられると7割くらいは覚えていられませんでした。
そのせいで言われたことも満足にできず……。
なぜ普通のことができないのか。
これが自分が発達障害を持っているのではないかと考えるきっかけになりました。

飲み始めは効かなかった

ADHDと診断されたあと、主治医からストラテラを処方されました。
ただ、ストラテラは一気に量を増やすわけにはいかないということで最初は一日10mgからスタートしました。
大体2, 3週間ごとに10mgづつ増やしていきました。

ストラテラを飲んで障害特性が改善したとの情報をいくつも見てきたので、きっと効果がでるはず……!と思っていましたが、あまりの変化の無さに僕は落胆していました。

気づいたら短期記憶が持つようになっていた

徐々にストラテラの量を増やし1日80mg飲むようになって2ヶ月くらい経ったある日、ふと気づいたら以前と比べて短期記憶力が持つようになっていることに気づきました。
前までなら覚えきれないような仕事中の口頭での複数の指示も覚えていられるんです。
また、頭にかかっているモヤのようなものも晴れ、ずっと頭の中で何かしら思考しているような思考の多動性も緩やかになりました。

定型並みの短期記憶力になれた気がする!

僕は産まれたときからADHDなわけで、定型の人の記憶力がどの程度なのかわかりませんが、今は負けないくらいの短期記憶力はついたと思います。
仕事でも忘れるということが全くなくなったわけではありませんが、前と比べて少なくなりました。

ストラテラすごい!

ストラテラ、本当にすごい。ここまで短期記憶が改善するとは思いませんでした。
おかげで仕事もストラテラを服用する前と比べてだいぶスムーズに行えるようになりました。
薬の相性もあるのでしょうが、ストラテラを服用していないADHD診断済の方はぜひ飲んだほうがいいと思います!