ADHDログ

社会人になってからADHD、アスペルガー症候群、学習障害と診断されましたけど生きています。発達障害者として生きる中で感じたこと、学んだことなどを書いています。

ADHDはプログラマーに向いているのか

f:id:nde298:20171118202159j:plain 僕は今プログラマーとして働いています。
よくADHDは興味があることに対しては過集中を発揮するため、プログラマーが向いているというじゃないですか。
僕自身、向いていると感じるところもあるしキツイなと感じるところもあります。
で、結局向いているのかどうなのか棚卸しをしたくて今回記事にしてみました。 もし、ADHDプログラマーになろうか考えている方がいて、参考になれば幸いです。

ADHDでも問題無い点

興味があれば過集中を発揮できる。過集中があれば学習効率も良い

プログラミング作業は興味があれば過集中も発揮できますし問題なく行えます。
実際、プログラミング作業自体は僕もやっていてあっという間に時間が飛んでいきます。
また、興味がある分野には熱中するADHDの障害特性により学習効率も良いのではと感じます。

マルチタスクではなく、刺激的な作業でもある

基本的にマルチタスクではなくPCに向かってもくもくと作業をすることが多いため、ADHDに向いていると感じます。
特にADHDは単純作業はすぐ飽きて不注意が出てきがちですが、プログラミングは考えながら行う必要があるため、飽きずに不注意が起こりにくいと感じています。

コミュニケーションが必要になる場面も比較的少なめ

コミュニケーション能力に問題があるADHDにとって密なコミュニケーションを逐一とることは苦痛ですが、少なくとも販売職や営業食などと比べればコミュニケーションが必要となる場面も少なめです。
また、最近はチャットワークなどのチャットツールで会話しているところもあるため、そういった職場では更にコミュニケーションを取ることに対する負担は少なめです。

ADHDにツライ点

手が遅いことが致命的にキツイ。また不注意も厄介

一般にADHDは作業の段取りが悪く、仕事の効率が悪いです。
タイトなスケジュールの案件だと分単位での作業になるためそれらは致命的な欠点になります。
また、職場の至る所で会話がなされているなど注意をそらされるような事象が多い職場環境では更に作業効率が落ちます。

たぶんSEになるのは難しい

コミュニケーション能力やマルチタスクに難があるADHDはお客さんとの折衝やマルチタスクを要求されるSEになるのは難しいだろうなと考えています。
また、SEになれない以上は高いお給料も望めないと思います。

評価もされにくいかも

手の早さが評価に直結する職種のため、手が遅いADHDはあまり高い人事評価をもらうことは難しいかもしれません。

結論:ADHDプログラマーの適正はある。最大の問題は職場の風土にあうかどうか

個人的にはプログラマーという職種は比較的ADHD向きの職種だと感じます。
ただ、SEになることが難しいと感じますので、高い給与をもらうことは難しいと考えています。

また、プログラマーとしてやっていくにあたっての最大の問題は職場との相性なんだと思います。
ADHDはコミュニケーション能力に難があり、作業が遅くなりがちのため、個人で行える作業が多く、なおかつ裁量が認められている職場が良いのかなと思います。
となると大きな案件がメインでチーム作業が発生するSI系より、小さい案件中心で1案件を一人で担当することが多いウェブ系のほうがあっていると思います。
僕自身、SI系とウェブ系の企業を経験しましたが、圧倒的にウェブ系のほうが働きやすかったです。